設備管理の仕事を始めると、「資格を取ったほうがいい」と聞くことが多いですよね。でも、最初は何から手をつければいいのか迷うと思います。
ビルまるは入社後に、危険物乙4→第二種電気工事士の順で取得しました。乙4を先に選んだ理由は、いちばん簡単そうに感じたからです。
今回は、その体験を交えながら「ビルメン4点セット」と呼ばれる資格と、取得する順番の考え方を紹介します。
ビルメン4点セットって何?
一般に、設備管理の基本資格としてまとめて呼ばれるのが、次の4つです。「4点セット」という名前の資格があるわけではなく、それぞれ別の試験・免許です。
| 資格 | 主に関係する分野 |
|---|---|
| 危険物取扱者 乙種第4類(乙4) | ガソリン・灯油・軽油などの引火性液体 |
| 第二種電気工事士 | 住宅や小規模店舗などの電気工事 |
| 二級ボイラー技士 | ボイラーの構造・取扱い・燃焼 |
| 第三種冷凍機械責任者(三冷) | 冷凍設備の保安・冷凍の仕組み |
必要になる資格は、担当する設備や会社によって違います。4つ全部を取ってからでないと設備管理を始められない、という意味ではありません。
ビルまるが取得済みなのは、乙4と第二種電気工事士です。二級ボイラー技士と三冷については、取得済みの体験談としてではなく、これから選ぶときの確認ポイントを紹介します。
ビルまるは乙4から始めた
最初に乙4を選んだのは、4つの中でいちばん取りやすそうだと思ったから。まずは取り組めそうなものから始める、という選び方でした。
通勤電車で過去問を解いていた
勉強期間は、記憶では3か月くらいです。通勤電車で過去問を解くのが、主な勉強方法でした。
振り返ると、「そこまで長く勉強しなくてもよかったな」と感じています。解いていた過去問では、全体的に9割くらい取れていた印象があるからです。本番の点数ではなく、勉強中の手応えですね。
集中して取り組めば、2週間くらいでも狙えたかもしれない、というのがビルまるの感想です。ただ、実際に2週間で合格したわけではないので、これから受ける人は自分の理解度と正答率を見て判断するといいと思います。
乙4から始めたい人へ
ビルまるが使ったのは過去問サイトです。間違えたら解説を読み、約5年分を終えたら最初に戻る。その詳しい流れは、危険物乙4の勉強方法|通勤電車で過去問を繰り返した合格体験で紹介しています。
指定数量は覚えておきたい
乙4の勉強で、ビルまるが覚える必要を感じたのは指定数量です。危険物の種類ごとに定められた数量で、問題を解くうえでも押さえておきたいところでした。
ビルまるは過去問中心で合格しましたが、指定数量だけ覚えれば十分という意味ではありません。法令、物理・化学、危険物の性質や消火方法も出題されます。
合格基準は各科目それぞれ60%以上。全体の点数だけでなく、苦手な科目が残っていないかも見ておきましょう。
次に取ったのは第二種電気工事士
電工二種も、入社してから取得しました。学科は参考書を読んでから過去問、技能は会社の実技講習で、複線図を書いて配線を組む練習をしました。
会社が材料や基本的な工具を用意してくれたので、練習できる環境があったのはありがたかったですね。VVFストリッパーなど、試験で使う工具は自分でも揃えました。
こうした講習があるなら、その開催時期に合わせて電工二種を優先する選び方もあると思います。
参考書での勉強や技能の練習、工具の準備は、第二種電気工事士の勉強方法で詳しく紹介しています。
取得する順番はどう決める?
ビルまるの順番は乙4→電工二種でしたが、全員が同じ順番で取る必要はありません。次の3つを見て決めると、無理なく進めやすいと思います。
会社で必要とされる資格
今の担当設備で必要になる資格や、会社から取得を勧められている資格があれば、まずはそれを確認しましょう。資格手当や受験料の補助があるかも、合わせて聞いておくといいですね。
講習や試験の日程
三冷の国家試験は年1回です。勉強のしやすさだけで順番を決めると、申込みの機会を逃すこともあります。会社の講習と各試験の受付期間を見て、予定を組んでおきたいところです。
試験合格後の条件や費用
電工二種は、技能試験に向けた工具や材料の準備も必要です。二級ボイラー技士は、試験に合格することと免許の交付要件を満たすことを分けて確認しましょう。取扱い経験などがない人は、ボイラー実技講習を修了する方法があります。
三冷には、講習と検定により国家試験の一部科目を免除してもらう方法もあります。費用や日程を含めて、自分に合う方法を選びましょう。
二級ボイラー技士の免許取得条件を確認する →
三冷の試験・講習の仕組みを確認する →
早めに取ることは、評価につながると思う
ビルまるは、設備管理を続けるなら、早いうちに4点セットを揃えておくことは会社からの評価につながると思っています。必要な資格の取得に取り組む姿勢も、見てもらえるのではないでしょうか。
ただ、評価の仕方や資格手当は会社によって違います。ビルまる自身も、電工二種の免状を発行してもらったことをまだ会社に申請していないので、取得によって評価が上がったという実績はありません。
手当がある会社なら、取得後の届出も忘れずに。資格を取って満足してしまいがちですが、会社への申請まで確認しておきたいですね。
資格手当だけでなく、設備管理の収入全体も知りたい人は、ビルまるの年収・給料・手取り・ボーナスの記事も参考にしてください。宿直などの働き方も含めて、実際の収入を紹介しています。
第二種電気工事士を取る意味や、設備管理でのメリットはこちら →
迷ったら、取り組める1つから始めよう
ビルまるは「簡単そう」という理由で乙4を選び、通勤電車で過去問を解くところから始めました。最初から4つ全部の勉強を抱えなくても、まずは1つでいいと思います。
会社で必要な資格、受験日程、講習の支援を確認して、自分が取り組めるものを選んでみてください。乙4から始めるなら、勉強期間を長く取ることよりも、各科目で安定して問題を解けるかを目安にするとよさそうです。
そして、合格後の手続きまで忘れずに。ビルまるは電工二種の免状申請を約5年後回しにしてしまいました。その体験は、第二種電気工事士の免状申請の記事にまとめています。


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