こんにちは、ビルまるです。
「設備管理って、毎日どんなことをするの?」「ビルメンは楽って聞くけど、実際はどうなんだろう?」就職や転職を考えていると、気になりますよね。
ビルまるは新卒で設備管理の会社に入り、複数の建物を担当する拠点を経験した後、病院で働いています。最初は、先輩の後ろについて回っても、設備の説明がなかなか頭に入りませんでした。
この記事では、実際に働いている病院での経験をもとに、仕事内容や一日の流れを紹介します。難しい設備の名前よりも、「何のために、どんな仕事をするのか」が伝わるように説明していきます。
設備管理は、建物の電気・水道・冷暖房などが使える状態を保つ仕事です。普段は点検や記録を行い、不具合があれば修理や専門業者への対応につなげます。
仕事内容・勤務時間・担当範囲は、会社や配属先、契約によって異なります。勤務時間なども一つの例として読んでください。
設備管理(ビルメン)とは?
建物では、水が出る、照明がつく、冷暖房が使えるといったことが当たり前になっています。その当たり前を支えているのが、設備管理の仕事です。
扱うのは電気・水道・空調などの設備ですが、機械室にいるだけではありません。「洗面台の水が出ない」「エアコンが冷えない」といった連絡を受けて、実際に使っている場所へ向かうこともあります。
なお、ビル管理には清掃や警備などもありますが、この記事では設備を担当する仕事について説明します。
普段はどんな仕事をする?
メーターや設備の数値を記録する
朝の引き継ぎ後は、水道・ガス・電気のメーターや、各設備の数値を記録します。機械室や電気室を回り、決められた項目を確認していきます。
機械室には、冷暖房に使う冷たい水・温かい水を作る「吸収式冷温水機」や、蒸気を作る「ボイラー」などがあります。名前だけ聞くと難しいですが、まずは何をする機械なのかを知ると、少しずつつながってきます。
月例点検で設備の状態を調べる
朝の記録とは別に、月ごとに行う点検もあります。月例点検では、測定器を使って設備の状態を調べることもあります。
例えば、冷水・温水を作る機械では、テスターで電圧を、クランプメーターで流れている電流の大きさを測ります。
水を送るポンプでは、電圧・電流に加えて、電気を通さない部分の状態を調べる「絶縁抵抗測定」も行います。また、触れずに温度を測れる放射温度計で、ポンプを動かすモーターの表面温度を確認します。
電気室にある蓄電池設備なども点検対象です。蓄電池は停電に備えて電気を蓄えておく設備で、用途によっては、発電機から電気を供給できるようになるまでの間を支えます。
「点検」といっても、数値の測定や見た目の確認など、設備ごとに内容が違います。ここで紹介した測定は仕事内容の例で、作業は現場の手順や必要な教育に沿って行います。
修理の依頼に対応する
水回りや空調などの不具合にも対応します。例えば、洗面台の詰まりや水漏れ、自動水栓から水が出ないといった依頼です。
同じ「水が出ない」でも原因は一つではありません。状態を確認して、原因を絞りながら対応を考えます。自分たちで対応する場合もあれば、専門業者の対応が必要になる場合もあります。
修理の具体例として、家庭でも見かける自動水栓の不具合を別の記事で紹介しています。
自動水栓から水が出ないときの確認方法はこちら
専門業者の作業に立ち会う
専門業者が点検や修理に来るときの立ち会いも仕事の一つです。設備管理員が、建物にあるすべての機械を自分で修理するわけではありません。
日勤の一日の流れ
日勤の勤務時間は、基本的に8時から17時です。大まかには、次のような流れで動きます。
出勤したら、まず宿直の担当者から、夜間の出来事や引き続き対応することを聞きます。その後、水道・ガス・電気のメーターや、機械室の設備の数値を記録して回ります。
記録が終わったら、修理依頼があればその対応へ。依頼がなければ、月例点検などを進めます。業者の作業が予定されている日は、立ち会いもあります。
昼休憩は12時から13時です。午後も依頼や予定に応じて仕事を進め、対応状況や残っていることを共有して、17時に退勤します。
毎日この通りに進むわけではありません。修理依頼の有無で、その日の動きは変わります。「決まった点検だけをして終わり」という仕事ではないんです。
宿直はどんな働き方?
宿直は、夜も建物に残り、警報や不具合に対応する勤務です。担当している宿直は8時から翌朝8時までで、夜間の担当者は1人です。
ただし、24時間ずっと作業を続けるわけではなく、休憩や仮眠の時間があります。仮眠時間は22時30分から翌3時30分です。
仮眠中も、枕元には仕事用の電話があり、部屋のスピーカーから警報が聞こえます。何か起きれば対応するので、家で寝るときと同じではありません。
早朝にも設備を動かす仕事がある
宿直の朝は3時30分に起きてボイラーを動かし、厨房などで使う蒸気を送る準備をします。その後も機械室の設備の記録や、決められた時間の確認を行い、8時に次の担当者へ引き継ぎます。
仮眠の長さや夜間の対応回数、勤務人数は現場によって違います。求人を見るときは、宿直の有無だけでなく、実際の勤務時間や仮眠中の対応も確認しておきたいところです。
宿直中の作業や仮眠、宿直明けの過ごし方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
設備管理の宿直勤務と一日の流れはこちら
設備管理の給料はどれくらい?
給料の目安として、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」の「ビル施設管理」では、全国の平均年収は452.3万円と掲載されています。2025年(令和7年)の賃金構造基本統計調査をもとにした数字です。
ただし、これは設備管理だけに限定した統計ではなく、対応する職業分類の平均です。また、掲載されている平均年齢は47.3歳なので、未経験で入社したときの年収が、そのままこの金額になるわけではありません。
実際の収入は、会社や配属先、宿直の回数、残業などによって変わります。求人を見るときは、年収だけでなく、基本給・賞与・手当と、宿直や残業をどの程度含む金額なのかも確認しておきたいところです。
出典:厚生労働省 job tag「ビル施設管理」(2025年賃金構造基本統計調査をもとに作成/2026年10月11日確認)
配属先によって仕事の進め方は違う
以前いたのは、複数の建物を担当する総合拠点でした。拠点が入っているビル自体も管理しながら、ほかの物件へ修理や月次点検に出向いていました。
今は病院に常駐しているので、同じ建物の設備を継続して見ています。どちらも設備管理ですが、いろいろな建物へ行く働き方と、一つの建物を担当する働き方では違いがあります。
依頼がない時間の過ごし方も、現場や責任者の方針によります。資格の勉強ができるところもあれば、図面を読んだり、トイレの水を流す弁の仕組みを学んだりするところもあります。故障して取り外した部品を分解し、構造を学ぶこともあります。
そのため、「ビルメンなら勤務中に自由に勉強できる」とは言い切れません。
未経験で入ると、最初はわからないことが多い
入社した頃は、工具の名前は比較的早く覚えられました。でも、設備の役割や仕事の内容は、説明を聞いてもすぐには理解できませんでした。
受水槽という、建物で使う水をためるタンクの役割や、異常を知らせる警報の仕組みを教わっても、頭に入ってこない。基本的には先輩の後ろで見ながら、教わったことをメモしていました。
なので、仕事内容を読んで「こんな機械、全然知らない」と思っても、ビルまるも最初は同じでした。ただ、教え方や担当する仕事は会社・現場によって違うので、入社後に誰からどう教わるのかは確認しておくといいと思います。
メモを取っても仕事を覚えられなかった頃や、一人出動から常駐へ変わって感じたことは、設備管理の仕事が覚えられない|新人時代に苦労したことと常駐での変化で詳しく振り返っています。
就職・転職前に確認しておきたいこと
まずは、一つの建物に常駐するのか、複数の物件を回るのかを確認しましょう。日勤・宿直の勤務時間や人数、仮眠中に対応が必要なのかも、働く姿を想像するうえで大事です。
未経験で入るなら、研修の内容だけでなく、配属後に誰からどう教わるのかも聞いておきたいところ。自分たちで担当する修理・点検の範囲も確認すると、仕事内容をつかみやすくなります。
「設備管理」という名前だけでは、働き方まではわかりません。経験した総合拠点と病院でも違いがあったので、求人や面接では、配属先で実際にどう働くのかを聞いてみてください。


コメント