「設備管理の仕事が、なかなか覚えられない」「教えてもらってメモも取っているのに、いざ現場に行くと分からない」
ビルまるも、新人の頃はそんな状態でした。工具の名前は比較的早く覚えられましたが、仕事となると別。先輩の説明を聞いても理解しきれず、初めての建物へ一人で出動するのがしんどかったですね。
今は同じ常駐現場で経験を重ね、「この症状なら、こういうことかな」「まずこれを確認してみよう」と考えられる場面が増えました。複数で修理に行くこともあり、困ったときに助けてもらえるのも大きいです。
今回は、仕事を覚えられなかった頃と、常駐になってから感じた変化を、正直に振り返ります。
ビルまるの場合、変わったのは経験と周りの体制でした。
メモを取るだけではうまくいきませんでした。同じ設備を見る機会が増え、現場で一緒に対応してもらえることが、覚えやすさと気持ちの楽さにつながっています。
以前は、拠点から客先へ出動していた
以前の勤務先では、拠点にいて、客先やその施設を担当するフロントマンからの電話を受けて出動する形でした。ここでいうフロントマンは、その施設の担当窓口になっている人です。
拠点から複数の建物へ出向く働き方は、一般に「巡回設備管理」と呼ばれます。設備管理会社にも、建物に担当者を置く常駐管理と、複数の建物を回る巡回管理があります。
ただ、会社によって業務の分担や出動体制は違います。ここからは、ビルまるが働いていた職場での話です。
初めての場所で、原因を探さないといけない
いろいろな設備を見られるのは、拠点から出向く働き方のよいところでした。その一方で、基本的には初めて行く場所です。どこに何の設備があるかも分からない状態で、トラブルの原因を探さないといけません。
出動すると、基本は自分一人で何とかする必要がありました。改善できないと強く怒られることもあって、まだ仕事が分からない頃には、それがすごくしんどかったです。
点検や修理の訪問先が変わるので、同じ設備を繰り返し見られるとは限りません。「前に教わった作業を、すぐ同じ場所でもう一度やる」という覚え方がしにくかったんですね。
メモは取っていた。でも、あまり役に立たなかった
メモを取っていなかったわけではありません。作業中、先輩から説明してもらうときに、その場で書いていました。
ただ、説明に書く速さが追いつかない。急いで書いた字が読めなかったり、説明が足りず、後から見ても何のことか分からなかったりしました。
正直、その頃のメモはあまり役に立ちませんでした。「メモさえ取れば覚えられる」とは、ビルまるの経験からは言えないですね。
今からメモを取るなら、後で作業を思い出せる形に
当時、うまくできていた方法ではありませんが、今から新人としてメモを取るなら、説明を全部書こうとするより、次の項目を残しておきたいと思います。
| 残す項目 | 後で確認したいこと |
|---|---|
| 設備と場所 | 何の設備で、どこにあったか |
| 症状 | 何が、どうおかしかったか |
| 確認した順番 | 最初に何を見て、次に何を確認したか |
| 対応と結果 | 何をして、どう変わったか |
手順だけ書いても、どんな症状に使う作業なのかが分からないと、次に生かしにくいと思います。作業後に読み返して、読めない箇所や足りない説明を確認できるとよさそうです。
電話で相談できても、うまく伝えられなかった
一人で出動したときも、先輩に電話で相談はできました。誰にも聞けない職場だった、というわけではありません。
でも、まだ1年目くらいで、説明も苦手でした。何が起きているのか、何を伝えればいいのかが分からない。状況をうまく話せず、「こうしたらいい」と教えてもらっても、その説明を理解しきれないことがありました。
相談できることと、現場で自分が対応できることは別でした。電話の向こうから教えてもらうだけでは、難しいと感じる場面があったんですよね。
これから同じように困る人は、「分からない」だけでなく、設備の名前、症状、確認したことを順に伝えると、相手も状況をつかみやすいと思います。指示が理解できなければ、そのまま作業せず、「この部分をこうする、という意味ですか」と確認したいところです。
常駐になって、対応力が少しずつ身についた
今は、同じ常駐現場に長くいます。設備を見る仕事もありますが、修理や営繕作業も多く、その経験を重ねるうちに、対応の仕方が少しずつ身についてきました。
「この症状なら、前のあの作業に近いかもしれない」「これを確認したらよさそうだな」と、経験をもとに考えられるようになった感じです。
以前の経験も、ちゃんと役立っている
拠点から出動していた頃の経験が、無駄だったとは思っていません。当時は設備を中心に見ていたので、設備の仕組みを知る機会がありました。水栓のトラブルなど、今につながる仕事もありました。
以前の設備の経験に、今の現場で重ねた修理の経験が加わっている。ビルまるの実感は、そんな感じです。
資格の勉強も進めたい人は、設備管理で取る資格・ビルメン4点セットの選び方も参考にしてください。資格の知識を学ぶことと、現場で対応できるようになることは、それぞれ積み重ねが必要だと思います。
ビルまるは、今の常駐現場のほうが断然いい
今の現場では、複数で修理に行くことがあります。何かあれば助けてもらえるので、以前より気持ちがすごく楽です。
一人で原因を探し、電話で説明し、何とか改善しないといけなかった頃と比べると、その安心感は大きいですね。ビルまるは、今の常駐現場のほうが断然いいと感じています。
ただし、常駐でも一人現場はありますし、時間帯によって一人になる場合もあります。「常駐」という言葉だけで判断せず、何人で働くのか、誰に助けてもらえるのかまで知っておきたいところです。
仕事選びでは給料も大事ですが、毎日どういう体制で働くかも大事。収入の面は、ビルまるの年収・給料・手取りの体験記事にまとめています。
仕事が覚えられないときは、働く環境も見てほしい
ビルまるは、メモを取っていても仕事を覚えられず、電話の説明も理解できない時期がありました。それでも、同じ現場で経験を重ねるうちに、対応を考えられる場面が増えています。
だから、今覚えられないからといって、それだけで自分は向いていないと決めなくてもいいと思います。同じ作業を経験できる機会や、一緒に見てもらえる人がいるかも関係するはずです。
これから職場を選ぶなら、次のことを聞いておくと、働く姿をイメージしやすいと思います。
- 新人は、いつ頃から一人で対応するのか。
- 困ったときは電話相談だけか、現場での応援もあるのか。
- 修理は一人で行うことが多いのか、複数で行うのか。
- 日勤と宿直で、対応する人数はどう変わるのか。
巡回にも、いろいろな設備を見られるよさがあります。ビルまるの場合は、同じ常駐現場で経験を積めることと、現場で助けてもらえる体制が、自分に合っていました。
仕事に関係する勉強の進め方を知りたい人は、第二種電気工事士の勉強方法と、通勤電車で取り組んだ危険物乙4の勉強方法も紹介しています。


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